読む前に注意です

この話は少し裏要素を含みます
従って、あまりきつくはないとは思うのですが、教育上よろしくないと思い、R指定にしております(R-12)
精神的に大丈夫、と言う方は進んで頂いて構いませんが、管理人は一切責任を負えませんので気分を悪くされても自己責任でお願いします

それでは、どうぞ





















































「…大佐ぁ」

少女が、隣の椅子に座って赤い色の飲み物を飲んでいる軍服姿の男性を読んだ

「何ですか? アニス」

応答した声は予想を裏切ることなく、しっくりと耳に届く
しかし、かなり前からその赤い色の飲み物―ワインを飲んでいるとは思えぬ声色だった

「あの二人、いつになったらくっつくと思いますかぁ?」

しかし、そんなことは気にならないと言わんばかりに少女―アニスは話を進めていく
また一口、ワインを飲み進めて、大佐と呼ばれた男性―ジェイドは肩をすくめる

「―…さぁ、いつになるでしょうねぇ?」

こちらもこちらで、他人事のようである
返事が返ってきたはいいが、満足な返事ではない
アニスは、溜め息をついた

「…あ! そうだ、良いこと思い付いちゃいましたぁー」

何か閃いたかのようにアニスが手をポンと叩いた
と、同時にジェイドへと耳打ち

「―…それは楽しそうな考えですねぇ」

ジェイドが不適に笑う









「…大佐? こんな時間まで飲んでるんですか?」

夜中、眠れずに起きてきた少女―ティアが、いままで飲んでいたらしいジェイドに話しかけた
本日何杯目かのワインを飲み終えて、ジェイドは微笑する

「…このワインも、早く飲んでしまわないと捨てられるだけですから。飲めるうちに飲んでおこうとおもいまして」

微笑のまま、ジェイドがいうとティアはジェイドのさらに前方を見る
そこには飲み終えたらしいワインの空き瓶が数本

「…ティアも、飲んでみますか?」

ティアがワインの空き瓶を見ていたのを、勘違いしたのか、ジェイドが言った
いや、分かってやっているのだろうがあえて放っておく
止めたところで止まるような生易しい人物ではないのは分かりきっているから

「いえ…私は未成年ですし遠慮しておきます」
「そうですか? お酒も適量なら体にいい飲み物なんですがねぇ…ティアは眠れないのでしょう?
飲んだほうがよく眠れるとおもうのですが…仕方ないですね。
もう少し一人で晩酌を楽しむことにしましょう」

ジェイドはわざとらしく肩をすくめて見せた




「…ふぅ。日記も終了! 終わったー!!」

宿屋の一部屋
もう陽も落ちてかなり時間が経っているというのに、まだ起きていたらしいその人
やっと終えた書き物を、机の上で閉じて硬くなった体をほぐすかのように伸びをする
のけぞったその体勢は、どこか変な感じだ

「…そろそろ寝るか。かなり時間かかっちまったからなぁ…」

欠伸交じりに言う
そりゃあ、日記に加えて、家計簿(らしきもの)やら敵のデータを書き留めていたりしたら時間がかかるのは当たり前で
もう疲れ切って、眠気を訴えている体を無理矢理立ち上がらせる
と、立ち上がったところで扉をノックする音が聞こえた

「…? どうぞ」

こんな時間に誰が来たのだろう、と思いつつこの部屋唯一の扉へと向かう
ゆっくりと開けると、そこにいたのは先に寝ているはずのティアだった

「…どうしたんだよ、ティア。こんな時間に」

最もな事を問うが、返事はない
頭を垂れたまま、ティアはその場に佇んでいるだけである

「…とりあえず、部屋に入れよ。そこじゃ寒いだろ。こんな時間にアレだけど」

招くように少しさがると、ティアは無言のまま部屋に入って来て
いぶかしげに彼は扉を閉めてティアの後に続いた

「…で、ティア。どうし…―っ!?」

言いかけたところで、肩に痛みを感じた
そして、見れば反転した景色と、自分の上にいるティア
一瞬のことで気が付かなかったが、ティアに押し倒されたらしい

「ティ、ティア?」

先程まで見えていなかった表情が見えるようになって気付いた
目が潤み、濡れた唇
そして、極め付けに彼女から香るそれの匂い

「…ティア、もしかしなくても酔ってる、だろ…! 目が…目が据わってきてるって! ティア!」

しかし、ティアは止まりそうもない

「…ばか」
「…何が、だよ」

いきなり、なんの脈略もない言葉に半場呆れたような返事
けれど、離れてくれないものだから動けない
それに加えて、お酒に酔っているし女の子だから乱暴に扱えないでいる

「…分からないなら、教えてあげるわ」
「…は? って、ティ―っ!?」

近づいて来たティアに抗議しようとした矢先
自分の唇に押し当てられた彼女の唇
言葉を発する気さえ、消されてしまった

「…っ、は…ティア、っやめ…」

普段、こんなことなど彼女はした事が無い
だからこそ、戸惑いと混乱が隠せないでいた
そして、好きだからこそ、扱いに困っている

「…ティア…っ、やめろ、って…!」

口付けを終えたかと思いきや、今度は少し下がって首筋、鎖骨へと所有印を残していくティア
その感覚に耐え切れなくなり、ティアを思い切り引き離した

「…はぁ…、どうしたっていうんだよ、ティア。らしくもない」

上がっていた息を整えつつ、尋ねる

「…ルークが悪いんだからぁ…」

何が悪い、とは言わないが、自分が悪いらしい
俯いて、ティアは声を殺して涙を流して

「…な、泣くなよ…言わなきゃ分からないだろ、ティ―」
「―あぁっ!! もう! そこで襲わんかい、ヘタレがぁ!!」

後方からの声に、固まる
その声の主は、まさにこの事件の主犯であるその人―アニスである

「アニース、そんな大声で喋っては聴かれてしまいますよー」

そして、そのさらに後方から、聞き覚えのある声
少し声の大きさを抑えているが、それは確かにジェイドの声だ

「だってぇ、じれった過ぎるんですもん!」
「そうにしても声くらいは抑えてください。聴かれては意味がありませんよ」

ジェイドが柔らかく否めると、アニスは少し頬を膨らませた

「…もう聴こえとるわーっ!!!!」

二人の後ろに立って、叫んだ








END




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