長い間会っていなかったせいか、涙を止めることは出来なくて

「お、おい…ティア、泣くなよ…」

慌てる仕草は変わっていなくて
もっと涙が出そうになるのを堪え、笑う

「…だ、大丈夫だからっ…」
「…本当に遅くなってごめんな。もう、離れないから…」

優しく、包み込むように抱き締めた
ティアはそれに身を委ねる

「…本当に若いですよねぇ。羨ましい限りです」
「そうそう。見せ付けてくれちゃってさ」

ひねくれた言葉を吐いたのは例のごとくジェイドとアニスだった
ジェイドは伸びてきた髪を束ね、前に垂らしている

「…何帰って来たばっかのヤツで遊んでるんだよ、ジェイドもアニスも」

後ろから、短髪の青年が叱咤すると、ジェイドは肩をすくめ、アニスは頬を膨らませる

「…いやぁ、久々なものでつい」
「…だってぇ、いちゃついてたからつい〜」

声を合わせて言う
はぁ、と諦めたかのように青年が肩をすくめた

「…本当に変わってないな。皆」

苦笑混じりにそう言うと、ルークは笑みを溢した
懐かしい、変わらず柔かな笑みに、皆が呼応するように笑う
ジェイドは微笑、ガイは懐かしむように、ナタリアは心から慶びを表し、アニスは笑顔に涙を少しそえていて、ティアは相変わらずルークの傍に居ながら笑った

「…あなたがいない間は楽しくありませんでした。これからは、楽しませてください」
「ティアも心配してたが、俺たちだって心配してたんだからな?」
「…少し、遅かったですわよ」
「…本当に遅いよぉ!」

口々に言うものだから、ルークは聞き取りきれず、目を丸くした
けれど、帰ってきたばかりとは言え、仲間の意思は伝わっているようで

「…ただいまっ!」

満面に慶びを浮かべつつ、叫ぶように言った
それを合図とするかのように、堪えきれなかったのかアニスがルークに飛び付いた

「…あ、アニス…?」

動揺して、ルークが抱きついてきたアニスを見る
少し背が伸びたのか、目線が違うことに戸惑う

「…もう大丈夫だって、こうやってちゃんと帰って来ただろ?」

とりあえず顔が覘けるくらいに離して目線を合わせるようにしゃがんだ
こうすると、なんだかだだをこねる子供をあやしている気分に陥った

「…分かってるよ、だけど、あんたが居ない間、皆どれだけ…っ!」

少しは伸びたであろう身長も、男である自分には低く感じられる







「…分かってるよ。だから帰って来たんだ。俺を必要としてくれる、皆がいるこの場所に」









涙が止まらない、そんな感じのアニスに、頭を撫でながら言い聞かせて
驚いたように目を丸くする皆にさらに笑いかける

「…さぁ、帰ろう。俺等の居るべき場所に」

一同がうなづいた







END



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