ヴァンの討伐直後

俺はローレライを解放するために残ることになっていた
ヴァンを倒すまでに、犠牲にしてきた人達の願いでもあったから
みんなも、それを承知の上だろう
しかし、それがどういう結果を招くのか、分かってもいるはずだった

いま、俺の体は乖離を起こしている
これは自分とジェイド、ミュウ、そしてティアしか知らない
このまま、ローレライを解放をすれば、自分は消えてしまうだろう
いつ消えてしまってもおかしくはないとは言え、こんなときにはいつも答えは残酷なほどに冷たいものばかりで

しょがないとは言え、その選択が正しかったのかは定かではない

「…必ず帰ってきて」

仲間が俺に声をかけてその場を後にしていく中、ティアは最後に言う
その言葉に、俺は目を見開いた
知っているはずだ、自分がどうなってしまうのかを
しかし、それを承知の上らしかった
見つめてくる瞳は真剣そのもので




生半可な気持ちのまま、返事をしていいものだろうか




いや、そんなに真剣だと、こちらも真剣にならないといけないわけで
ティアを見たまま、俺は固まった

「…俺は…」

口を開こうとしてすぐにつぐんだ
やっぱり、答えられるはずがないから









「…ずっと…ずっと、待ってる」









ティアが口を開いた
その言葉に、一瞬目を見開いたけどすぐに意図を察した

「ティア」

ガイが呼んだのを合図に、ティアが後ろを向いた

「…好き…」

聞こえるかとても微妙な大きさの声で…
その言葉は、自分を引き止めようとしていたものなのか
どちらにしろ、目を見張った

去っていくティアの後ろ姿に声をかけそうになった
しかし、辛うじて止まって意識を集中させた









この、みんなが生きるこの世界を守るために








END


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